バスの中から見た学生さん
私は通勤にバスを使っています。
バスの中から、外を歩く人を見るのが好きです。
制服姿の学生たちもたくさんいて、眠たそうな面倒そうな顔をしている子や
友達と楽しそうに笑いながら歩く子、それぞれの朝って感じです。
母校の生徒が歩いていくのを見ていると、その中に、
私が学生だった当時の同級生が、記憶のままの姿で紛れ込んでそうな気がするのです。
高校の頃、友達と呼べる人がいなかったので、卒業してからもクラスメイトと
連絡を取ることはありません。正直、名前も忘れかけています。
でも、、数年前と同じように、普通に登校していそうな気がします。
私には親友と呼べる人がいません。唯一いるのは幼馴染で、最近は半年に一回ほど
軽く遊ぶ限り。その間に、どんどん大人になっていくな、と思うこともあるし、
変わらないな、と思うこともあります。
小学生で人間不信になりかけ、中学で本格的に不登校になった私は、
思春期に人間関係の築き方を学ばず大人になりました。
高校では、ほとんど感情をなくしていましたが、そのおかげで3年生時は皆勤賞を
とることができました。
中学の同じクラスだった子から見ると、悟りを開いているように見えたそう。
教室移動、お昼、一人でも全然平気。一人が当たり前になっていました。
中学の頃、体育の自由時間のとき、一人で座り込んでいたら
色々話しかけてくれた女の子がいました。
「もっとみんなで話そう」「もっと楽しもう」「中学時代は今しかないよ」
言葉ははっきり覚えていませんが、だいたいこんな内容だったと思います。
私の将来を見かねて、言ってくれたのでしょう。
「は、はあ・・・」みたいな気持ちで聞いていました。
今の私が中学生の自分に何か言うとしても、同じことを言うと思います。
私はいつも気づくのが遅いです。
卒業するときや、仕事を辞める人を見送るとき、
「もうこの人とは一生会うことはない」と思うと、急に、惜しい気分になります。
この人の記憶の中では、のんきぶたは暗い人。この先、もし私を思い出すことがあれば
ずっとそのイメージのままなんだな・・・と思います。
学生たちには、そんな後悔のないように毎日過ごしてもらいたいですね。